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堂々巡りのようでいて [学習者用デジタル教科書]

デジタル教科書について、考え始めて一年半が経った。
Twitterで議論をはじめて半年後に、みんなのデジタル教科書教育研究会(デジ教研)を立ち上げ、
それから一年とちょっと。
DITTやTEC、フューチャースクールなどの動きや、FACEBOOKでのいくつかの新しい動きもある。
孫さんや原口さんが、一時、推進派として注目を浴びたが、震災後、語らなくなった。

「不易と流行」という言葉がある。
「教育の情報化」は、どうしても、テクノロジーの進展によって左右されるので、
なかなか「不易」となりにくい。
最新機種のPCを入れたとしても、数年経てば、現場で使っている最も古い機種になっているなんてこともある。
とはいえ、だからといって動かずにいると、「教育の情報化」は全く進まない。
「進まないといけないのか、パソコンがない方がよい教育ができるのではないか。」
そう思っている教師も少なからずいる。
実際、「教育の情報化」で、どれほど教育の質が上がったのだろうと問われると、
色々考えてしまうこともある。

学習者用デジタル教科書は、その最たるもので、本当にそれで教育の質が高まるのか、
はっきりと説明できた人はたぶんまだいない。
研究的にはあるのかもしれないが、少なくとも広くは知られてはいない。

研究の世界には、「基礎的研究」というのがあるらしい。
「学習者用デジタル教科書」についても、まだ、正直そのレベルで、
もしかするととてもよいものとなるかも知れないが、ならないかもしれない。
少なくても、いくつかのイノベーションがおこらなければ難しいと思えるものだ。

しかし、そこに可能性を感じる人は、研究をはじめる。
それでよいのだと思う。

この一年半、たくさんの時間を使い、色々と考えてきた。
しかし、何が具体的に積み上ったのかは、正直混沌としている。
だからこそ、ここらで少しずつ、自分の考えを整理してみようと思う。
堂々巡りのようでいて、スパイラルに向上している何かがあるのだと、
自分では思っている。







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